1泊2日の紀伊半島一周
一週間くらい前から天気予報を見ながら、四国を5日間で一周してこようと思って計画を考えていましたが、初日の26日の朝、体調がすぐれず出発を1日遅らせることにしました。これは守護霊のおぼし召しかなと、行き先を変更。紀伊半島を3日で一周してくることにしました。以前「わたしのすき」のホームページでご紹介した、吉野杉の工房「聖山」(ひじりやま)にも行ってみたいと思っていたからです。(^^)/
国道42号は浜松を起点として伊良湖から鳥羽にフェリーで渡って紀伊半島をぐるっと和歌山までの道路です。総延長504.6km。全国で11番目に長い道路です。今回はその旧道を走ることを目標としました。
2021年10月27日(1日目)約500km
自宅発⇒国道1号⇒浜松⇒国道42号⇒伊良湖港8:10発⇒フェリー⇒鳥羽港9:05着⇒国道167号⇒賢島⇒県道17号⇒国道260号⇒南伊勢町⇒紀伊長嶋⇒国道42号⇒尾鷲⇒国道42号(熊野街道)⇒①熊野灘七里大浜⇒新宮⇒②橋杭岩⇒(潮岬はパス)⇒国道42号⇒すさみ町⇒サンセットすさみ16:00着(泊)
朝3時に目覚めてからもう眠れない。寝過ごすのが怖いので、このまま起きていることにする。伊良湖始発のフェリーが8:10発。伊良湖まで3時間を見込んで5時に出発しよう。4:00 外はまだ真っ暗く、静かに準備を進める。懐中電灯を口でくわえタンクバックを取り付ける。準備完了。もう一度確認して、結局 4:30に出発。いつものように旧道をゆっくり走り始め、走りながらエンジンを温める。峠を越え、まだ燃料の余裕はあるが早々に給油した。この前のようにひやひや走るのはもうごめんだからね。給油と同時に明るいスタンド内で荷物の取付を確認する。しかし、きのうは何だったんだろうか。季節の変わり目にこうなるときあるんだよね。自律神経かなぁ。寒いのか暑いのかよくわからなくなる。ま、きょうの調子は悪くない。
極力急がずに走行車線を走った。徹底してそう走ると意外とスムーズに走れる。というかまだ時間が早くて空いてるだけか。浜名大橋を渡るころにはしらじらと日が開けてきた。きょうもいい天気だ。しかし長い直線は走っててあきるなぁ。塩見PAを過ぎ、国道1号から42号に入る。ここから伊良湖までは1時間はかかる。先頭のトラックがゆっくりだ。でも時間に余裕があるから焦る必要はない。フェリーに乗るときはこうなりがち。時間が無い時に限って遅い車が前に居たりする。1時間くらいの余裕をもって走りたい。
伊良湖手前の浜にて
まだ7:00前、フェリー乗り場までもうすぐなので、手前の公園で休憩。恋路ケ浜の駐車場は駐車料金を取るかもしれないから。きょうは平日だからとられないか。どうして観光地の駐車場って駐車料金を取るのかなぁ。個人の土地ならわかるけどね。雲があるので日の出もきれいに撮れた。きれいな砂浜。地元の方が清掃してるんでしょうね。ありがとう。
伊良湖フェリーターミナル
7:20 フェリー乗り場に到着。今は感染対策のためか、屋外のプレハブがチケット売り場になっていた。乗船の係の人が「7:30にチケット売り場が開くのでお買いください」と案内してくれた。売り場に行ってみると時間前だが中に入れた。この時期、外は寒いのでバイク乗りは部屋に入れると助かる。しかも時間前なのに「どうぞ〜」と売ってくれた。750cc未満、往復6660円。このバイク(650cc)を選んだ理由のひとつでもあり、この時は「よし!」と心の中で叫ぶ。フェリーは結構750㏄を境に料金が違うんだよね。バイク仲間の中には、フェリーを使わず全行程バイクで走ることにこだわる人も居るけど、私はあるものは使う主義なので。バイクもフェリーも乗り物大好き。自転車も上り坂は積極的に歩く(笑)。
鳥羽フェリーターミナル
海は穏やかだったのでフェリー内で爆睡した。運航時間の55分あれば十分休める。鳥羽港が見えてきた。そう言えば今回の乗船前に荷物の固縛についての同意書を提出した。あちこちのフェリーに乗ってきて初めてだった。固縛はあたりまえだと思っていたが何かあったのかなぁ。固縛しないフェリーは鹿児島の桜島フェリーと、明石のタコフェリーぐらいだったかなぁ。(笑)
七里御浜(しちりみはま)
大昔からずーっと同じまま変らない海岸線。いつかこの近くに泊まりたいなぁ。お昼をどこで食べようか探しながら走ったが、結局コンビニになった。なぜコンビニになったかというと、駐車場にパトカーが停まっていたからだ。だから駐車場も空いていたから。店の端末機械のところに警察官が5,6人とご老人がひとり。振込詐欺の現場検証みたかった。さすがに表でサンドイッチは食べれず、建物の横で食べた。(笑)
橋杭岩
ここもすごい。ちょうど潮が引いていい時間に着いた。観光バスも数台居て駐車場は満車状態だった。みんな干潮の時間を見て来ているのかな。写真を撮ってすぐ移動。潮岬は今回はパスした。
ホテルで夕飲み
急いでホテルに着きたかったのは、今回の宿泊は計画変更による前日予約だったので、夕食が頼めなかったからだ。近所にコンビニがあるのかわからないし、早めについて散策しなくてはならなかった。4:00少し前にホテルの場所を確認し、町内を散策。スーパーでおむすび1個とメンチカツのスナックサンド、一番搾り缶ビール1本とお茶のペットボトルを購入し、ホテルへ戻りチェックインした。
部屋に入るとすぐに缶ビールを1本飲み干した。うー、うまい。身体に浸みる。次は温泉温泉。すこしヌルっとした温泉は、あとでお肌がすべすべになる美人の湯といわれる温泉だった。髪の毛もすべすべになっていた。お風呂のあとはお楽しみの夕飲み。(^^)/
5:30 レストラン開店と同時に入店。メニューを見ると親子丼他食べるものがあるじゃん。電話でホテルフロントに聞いた時には、ちょっとしたメニューしかないと聞いていた。だから買出しもした。買わなくてもいいくらい豊富なメニューだった。しかも日本酒の利き酒セットがある。もう最高!!何を頼むか考えた。おむすびを買ってあるし、お酒を飲むから、つまみは軽くしよう。肉系は我慢して、オムレツと生しらす、生ビールを注文した。
店内には私ひとりなので、料理も飲み物もすぐに出てきた。生しらすが小さいちゃわんいっぱい出てきた。すごい量。ここでは柑橘系の醤油をかけて食べるそうだ。甘くてうまい。ご飯を食べたい。生ビールを飲み終え、お楽しの利き酒セット弐を注文した。50ccづつだけど飲みがいがあるお酒だった。最初だけ水で口をゆすぎながら飲んだ。うまいなぁ。
ひとり、にこにこ飲んでいると、ウエイトレスの女の子が来て、「これ。料理長からです。サメのベーコン、オリーブオイルがけ。」え、えー!ありがとうございます。食べてみるとこれもまたうまーい!もちろん、利き酒セット壱も追加。酔って我慢できなくなり、ご飯も一膳お願いしてシラス丼にして食べた。説明が最後になったけどオムレツは特別なたまごらしくチーズも入っていてとろとろ。満足満足。(^^)/
ホテルの朝食
翌朝の朝食。朝食でこれだよぉ。お品書きまである。ご飯3杯は食べれるけど、我慢。一膳でこれだけのおかずを食べるのは大変だった。かつお節の生ふりかけ、うまかったなぁ。鍋はジェル状のスープを溶かして具を入れるなんておしゃれ。具のレンコンのつみれの食感がおもしろい。レタスも煮て食べる。冷たいサラダよりいいねこの食べ方。椀の肉じゃが、お団子状にまとまっててもはや芸術です。もう一泊したいなぁ。
2021年10月28日(2日目)約400km
ホテル発⇒国道42号⇒県道34号⇒①白浜⇒県道33号⇒紀伊田辺⇒国道42号⇒印南⇒御坊⇒県道188号⇒県道24号⇒美浜⇒由良⇒②白崎海洋公園⇒県道24号⇒県道23号⇒国道42号⇒広川IC⇒湯浅御坊道路⇒阪和自動車道路⇒和歌山JC⇒京奈和自動車道⇒岩出根来本線料金所⇒京奈和自動車道無料区間⇒五条IC⇒国道168号⇒国道24号⇒国道370号⇒下市⇒国道169号⇒吉野⇒③坪岡林業(聖山)⇒国道169号⇒国道370号⇒県道16号⇒国道166号⇒国道368号⇒国道42号⇒勢和多気IC⇒紀伊自動車道⇒勢和多気JC⇒伊勢IC⇒伊勢二見鳥羽ライン⇒鳥羽IC⇒15:50着 鳥羽港16:30発⇒フェリー⇒伊良湖港17:25着⇒国道42号⇒帰途へ
きょうの最初の目的地は南紀白浜。平日の朝ともあって観光客は見られなかった。通勤の車や通学の自転車が多く、じゃまになっても申し訳ないので白浜は素通りとなった。次に向かうは白崎海洋公園だが、そこに向かう国道42号の旧道もなかなか景色も良くいい道だった。
白崎海洋公園
南側から白崎公園に入ると最後にトンネルをくぐるが、くぐったとたんに物凄い強風。バイクが倒れそうになった。駐車場に一旦止めたが、風の当たらない岩陰に移動した。身体を斜め前に倒さないと前に進まない。それくらいの強風の中公園内に入って行くと、キャンプをしてる人がが居た。しかもテントを貼って。凄い人らが居るもんだ。キャンプ区画を過ぎると真っ白い岩場が目に入ってくる。すごい。テレビで見た以上に感動した。岩場の階段を上り写真を撮った。今回の旅の最西端到達。あとは吉野に寄って帰るだけだ。
きのうの夜中に設定したナビが効率よく行き先を案内してくれる。バイクだとなかなか止まって地図を見ることができない。昔は地図を見て覚えながら走ったもんだけど、もう能がそういく機能を果たせなくなってきた。国道42号に別れを告げ、広川ICから阪和自動車道に乗って行く。紀伊半島の一番距離の長い位置を横断する。和歌山JCから先の京奈和自動車道は国道24号扱いでほぼ無料区間なので助かる。しかし道路へのお金のかけ方が地域によって違うのはなぜなんだろうか。この道路が無料で走れるなんて静岡では考えられない。
国道166号までナビ通りに走れた。すばらしい。以前乗っていたバイクが故障した場所を通り過ぎ思い出す。突然「パン」と爆ぜてっ止まってしまったバイク。そのまま京都のレッドバロンに入院してしまった。あとでわかったことだが、発電した電気を直流にするレギュレータが壊れて充電できず、そこまでバッテリーの残量のみで走ってきたのだ。
ナビに従い走ったが吉野杉の工房「聖山」が見つからない。それらしき建物すら無い。これは設定を間違えたとスマホの地図で調べるとやっぱり設定が違っていた。5キロくらい行き過ぎている。やっちまった。道を戻ってようやくたどり着いてみると、そこは製材所だらけの地域だった。結局、電話して誘導してもらい目的地へ到着した。木のいい匂いがいっぱい。森林浴の10倍以上は浴びただろう。私の父は製材所に務めていて、工場にも何回か遊びに行っていたこともあり懐かしい。
サンセットクルーズ
鳥羽のフェリー乗り場に着いたのは16:00前。係の人が16:30のフェリーに乗りますか?と聞くので、「はい」と答えた。え?16時台のフェリーがあるんだっけ?もう17時の最終便かと思っていたので大喜び、ここまで休まず走ってきて良かった。もう一泊を鳥羽にしようか豊橋にしようか迷っていたが、このまま帰ることを決め、遅い昼食を船内で食べた。きのう買ったメンチカツのスナックサンド。うまいなぁ。出航後、外を見ると丁度夕日が落ちるところだった。サンセットクルーズじゃん。ラッキー。しかし、もの凄い強い風で船も進んでいるのかわからないほど。これは帰りに浜名大橋を走ったら飛ばされるな。旧道を走ってゆっくり帰ろう。天竜川を越える頃には風も収まってきて国道1号で帰った。
自宅に戻ったのは20:00過ぎ。へとへと。駐車するのにバイクを倒しそうになり危うく下敷きになるところだった。バイクの掃除は明日にしよう。
アクションカメラの映像
浜名大橋
熊野灘
南紀白浜
白崎海洋公園手前