ばいく旅なかま

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伊勢志摩尾鷲熊野の旅


 

初日は予定通りに走ったんです伊良湖岬までは。紀伊半島に渡ってから国道260号や国道311号を走る予定はありませんでした。でも朝早く出発したこともあって御前崎から伊良湖岬へ予定より早く到着してしまい、始発のフェリーに間にあってしまいました。結果、予定には無かった国道をも余分に走ってしまったのです。本人は楽しくて休まずに走っていましたが、知らず知らずのうちに疲労が蓄積され、途中停車時には立ちごけし、ショックと共に疲れ果てて宿に到着しました。

 

今回のツーリングでは夕食時にお酒を飲まないという目標をたてました。なぜかというと、パソコンを持参しツーリングのレポートをしっかり書こうと思ったし、旅行に行って少しは不健康なことはやめようと思ったからです。(笑) おかげで自分の気力や体力、状況を冷静に判断し、二日目以降の予定をキャンセルする決断ができました。何かに取り付かれたれたようにツーリングの計画をして走ってきましたが、キャンセルしたことで、自分の心が軽くなったような気がしました。

 

下見ではないので、この二日間は写真も撮らずに走ってばかりいましたが、止める決断をして無事に帰ってこられました。振り返ると二日間ではありますが、かなり濃い修行のツーリングになったと思います。(二日間で十分)文書ばかりなツーリングレポートですが飽きずにご覧ください。ドライブレコーダーの画像は後日挿入します。

2023年5月21日(1日目)

自宅4時過ぎに出発→国道150号→5:00御前崎→国道150号→浜松→国道1号→湖西→国道42号→伊良湖8:10→伊勢湾フェリー→9:10鳥羽→国道167号→南伊勢→260号→紀北町→国道42号→尾鷲→国道311号→熊野→国道42号→新宮→15:00那智勝浦(泊)
自宅→御前崎:40km、御前崎→伊良湖岬:120km、鳥羽→国道260号→国道311号経由→那智勝浦:240km(国道42号だけならば180km)、総走行距離400km

 

出発の朝

やっぱり寝ていられない、朝3時に起きた。出発の日はいつもこうなんです。出発の時間を待ちきれず早く起きてしまうんです。だから昨日は夜7時くらいには寝ました。出発の予定は5時だったけど御前崎を周って行くから時間がかかるよね。3時半にレンチンのカルビクッパを食べたら、元気が出て出発する時間を早めることにした。バイクは昨日のうちに車の後ろ側に移動してあるのですぐに出せる。4時からバイクを駐車場から路肩に出して、それから荷物の積み込みをしよう。パソコンを持っていかないといけないので、トップケース内で熱くならないように断熱材で梱包して持っていこう。うまくいくかなぁ。準備OK!出発!

 

朝5時御前崎にバイクが!!

御前崎に着いたのは5時過ぎくらいかな。既にいくつかのチームが到着していた。早いなぁ、きょうは日曜だしツーリングの集合場所にしたのかなぁ。こういうツーリングで集まった人らが苦手なので、この場所に入れないと判断して走り去る。朝早いのでスムーズに走れる。あとで友人に聞いて知りましたが、太平洋から日本海へ、なぎさドライブウェイまで走るイベントがあって、御前崎に集まっていたのはその参加者だったらしい。そうだよねぇ。みんなイベントに集まるの好きだよねぇ。(^^)/

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伊良湖フェリーぎりぎり

まさか間にあうとは思いませんでした。9時30分か1040分のフェリーに乗って行けばいいと思っていたのに、始発に間にあいました。8時10分の出航まであと10分。最近こんな乗り方が多いなぁ。係の人にすぐにチケットを買ってきて!と言われ走ってチケット売り場に行きました。本来なら車検証とか持っていくんですが、時間が無いし、車両種類は最大排気量だし、すぐにチケットを販売してくれました。ここで慌てて乗るとコケるから注意です。フェリーの上は結構デコボコしてるし滑るからね。慎重に入船し、船員さんにバイクの固縛をお願して、紀伊半島の地図を持って客室へ上がりました。ふ〜。

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パールロードのろのろ

鳥羽からパールロードを走りました。やっぱり鳥羽に来たらこの道を走らないとね。しかし、後ろを見ない気にしないノロノロ運転の車が2台先導。困るよね〜こういう車。後ろの車に譲ることをしない。途中で脇道に入って行ったので助かりました。たまには後ろも見て運転してね。後続車に先を譲るのも安全運転ですよ。楽しいパールロードも終わり、賢島手前で道がわからなくなり一旦停止。地図を見る。目が良くなったので地図も見られます。やっぱりナビだけに頼れない。知らない道や走りやすそうな道を探しながら走りたい。

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国道260号線を探す

国道260号は志摩から半島の先端まで行き、そこからは人しか乗れない船で渡ってその先に伸びてる国道なんです。バイクではそのルートでは行けないので、途中まで県道で行くんですがナビだと最短ルートを指示するので、今回はその先端の港から走りたくて、得意の勘で行きましたが迷いました。結局、港には行けずなんとか国道260号に出ました。

 

すばらしい景色

深い山々とリアス式海岸を縫うように走って行く。気持ち良すぎて休めません。針葉樹が少なく、広葉樹のもくもく盛り上がった山々の緑がたまりません。海は青く天然の湾になっているので、いろんな養殖の設備が点在してその様が美しい。バイクで走るからこそ見られる風景がそこにはありました。バイクっていいなぁとつくづく思う。国道260号、また走りに行ってみたい。その先の国道42号にでるとすぐに紀伊長島です。その先も旧道の国道42号をひた走り尾鷲に出ました。

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暗い長いトンネル

尾鷲から今度は国道311号に入ります。最初に出迎えてくれるのは長ーいトンネルです。なんだか別世界へ導かれるような。最近のトンネルは照明を落としているので暗いので余計にそう思えます。バイクの補助照明を増やそうかなぁ。何か物が落ちてても避けられません。昼間はもう少し明るくして欲しいです。田舎に行くほど暗いです。照明を消しているトンネルさえあります。

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素晴らしい景色

国道311号、この道路も素晴らしい。少し狭い道もありますが、漁村と漁村を結ぶ道路は幅広くて走りやすいです。途中、車を沢山駐車している場所があって、何かの見学施設でもあるのか。海もきれいなので、その先で写真を撮ろうと思いました。どこでバイクを停めようかと駐車スペースを探しながら走って行き、反対車線側にその場所を見つけました。

 

立ちごけ

ここで「立ちごけ」しました。この海の写真を撮るためにバイクを停めようとしたんです。乗り入れて見ると細かい石が点在していて、へたに小石に乗り上げるとやっかいだなぁと思いました。停止する直前に石を左に避けるよう少しハンドルを左に切りながらフロントのブレーキをかけてしまいました。結果、車体は右に傾き、右足のつま先では踏ん張りきれず、ごろーんとバイクを右側に倒してしまいました。よく見ると少し泥が堆積しているような場所でした。

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すぐに立ち上がり、バイクを起こそうとしましたが、力が入りません。ハンドルが左に切れたままでした。落ち着けと自分に言い聞かして、ハンドルを右に切りなおし、サイドスタンドを出して持ち上がました。腰がピキッと痛かったので、一度持ち上げて膝を入れて足を伸ばしてもし上げることができました。立ちごけはダメですが持ち上げられたことは、やったー!できたー!と両手を上げて喜びそうでした。車が2台通り過ぎました。良かったぁ見られなくて。

 

あとでドライブレコーダーの画像を確認しましたが、不思議なことに写ってないんです。倒れる直前までの画像はあるんですが、倒れたあとの画像が残って居ないんです。なんでだろう?そういえばエンジンも勝手に止まっていたなぁ。電源が切れてもバッテリーで録画するはず。本当は転んで無いんじゃないか。いやいや腰は痛いし。バイクも転んだと思いたくないから録画しなかったのかなぁ。(笑)

熊野灘

ここの海岸の風景すきだなぁ。近くにあったら毎日見に来てると思います。太古の昔から変わらない海岸線。気持ちがおおらかになるね。写真で撮ってもその雰囲気は伝わらないことがわかっているので、停車してまで写真は撮りません。下の写真はヘッドカメラの写真です。

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コンビニからの逆走

やっぱり疲れていたんでしょね。進行方向の反対車側のコンビニに入って休憩しました。いつものホットカフェオレを飲み干して再出発。なぜかナビが逆方向に行くように指示しています。おーい頼むよ、もう壊れたのか?壊れたのは私でした。自分の進行方向の通りのコンビニに入ったと思い込み、出発時にそのまま道路沿いに出発していまい逆方向に走っていました。以前、富士吉田付近で牛丼を食べた後に、同じ逆走をしたことを思いだしました。疲れてるなぁ。立ちごけのショックもあるしね。(苦笑)

 

今夜のお宿 民宿「亀の井」

18時に到着する予定が15時に到着してしまい、チェックインできるか心配しましたが、チェックインは15時からだとご主人に確認でき助かりました。というのも既にへとへとで、他へ走りに行く気力も体力もありませんでした。荷物を降ろし、バイクを駐車場に運びました。駐車場が未舗装で最後の気力と注意力を集中して、無事に駐車場に停めることができました。こんな時のためにアルミの板を持ってきていて、念のために砂利とサイドスタンドの間に入れました。

宿でも修行

部屋は最上階の3階でした。エレベータはありません。階段でコケるわけにもいかず慎重に上りました。最後まで気が抜けない旅です。(笑) 16時からお風呂に入れるので、それまでにドライブレコーダーの画像を取込んで確認してみたら、朝の画像が重ね書きされて消えてました。64GBのメモリーでは、バイク前後の画像を録画しているので、8時間ぐらいしか保存できません。それ以上は重ね書きされるのでしかたないことです。8時間以上走っていたことになります。

 

立ちごけの後遺症

16時を過ぎ、お風呂に入りました。家族風呂がふたつあり、内カギを掛けて入れるので安心して入れます。お風呂につかりながら、自分自身に問いました。明日から走れるのか?と。いつものツーリングならば、宿に到着するなり缶ビールで乾杯するはずなのに、立ちごけのショックからまだ立ち直れずにいました。二日前の前歯の差し歯が抜けたのもその前兆だったのか?悪い方へ悪い方へ考えが偏りがちです。風呂を出て階段を上がって行くと、部屋の目の前のある自動販売機が「一杯飲めばいいじゃん」と語っています。きょうは飲まない。そう決めて来た。自動販売機を振り切って部屋に戻り考えました。

 

計画断念の判断

なぜこんなコースで走ろうとしたんだっけ?自問自答は続きます。もっと楽しむように走ればいいのに。何かにせかされるように走ってきました。そう言えば昔、北海道に行こうとしてひたすら走り疲れて埼玉で事故ったっけ。何かを証明したいような、自分にはまだできると自分に認めさせたいのか。変なプライドみたいものがいつの間にか心の中に膨らんでいたことに気づきました。やっぱりバイクツーリングは修行です。自問自答の修行です。今回、立ちごけ事件もあり、自分の気力と体力と明日からの厳しい行程を考えて、ここで断念して帰るという判断をしました。

 

夕食

夕食時には飲まないとチェックインの時にご主人に宣言したので飲みません。(笑) 次回来たら絶対飲みますと言い残しました。それくらいほんとにマグロのお刺身が美味しかったです。ごちそうさまでした。部屋に戻ってからも飲みません。

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2023年5月22日(2日目)

7:00朝食後出発→ガソリン補給→国道42号→那智勝浦新宮道路(無料区間)→新宮→国道42号→熊野→熊野大泊IC(8:30〜通行止めで入れず)→国道311号→県道737号(熊野新鹿ICも工事通行止めで入れず)→八丁坂トンネル→国道42号→尾鷲→尾鷲北IC→紀伊自動車道(無料区間)→紀伊長島IC→国道42号→国道260号→南伊勢町→県道16号→志摩→国道167号→11:40鳥羽港FT11:50→伊勢湾フェリー→12:50伊良湖港FT→国道259号→国道42号→国道1号→15:30自宅着

 

朝5時起床

きょうは帰るだけだから、のんびり朝食を食べてから荷物の準備をして帰ろう。そうだなぁ、朝食は7:00からだから出発は8:00かなぁ。なんて思っていたけどそうできない性分なんです。6時には宿の玄関が開くだろうから荷物をバイクに積み込んで、朝食を食べたら出発しようということに変わっていました。あー、なんでのんびり生きられない性格なんだろう。ひとりだと余計にそうなっちゃうんだよね。あーだからひとりもんなのかぁ。(笑)

 

朝食は7:00から

これだけあれば十分です。海苔とか納豆とか要りません。あるとご飯がもう一杯食べてしまいそうになるんです。もう数10年毎食ごはんは一杯にしてるんですが、宿によっては朝食のおかずが沢山ありすぎて困ります。(笑) ここは昨日の夕飯も今朝の朝食も丁度いい。何泊してもいいなぁ。今度は2、3泊してここを起点に走ろうかなぁ。

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ガソリン単価170円越え

昨日、ガソリンを補給せずに宿にたどり着いたので、朝給油しました。きょうは無料の自動車道に乗るので早めにと、那智勝浦内でとセルフスタンドに寄ったら単価170円越え!そういえば昨日の道すがら単価が高いと思って給油しなかったんだ。今頃思い出したが、もうバイク停めっちゃったし、えーい!きのうの夜自分が飲まなかった分お前が飲めと言わんばかりに大振る舞い。高いお酒をバイクに飲ませた。(笑)たまにはいいよね。でもなんでこのあたりだけ高いんだろう。長野が高いのは理解できるけどね。給油後はナビの指示通り、最短コース無料道路を走って、尾鷲まで順調に走って行きました。やけに工事通行止めの看板や表示が目立つなぁ。

 

熊野尾鷲道路通行止め

そう言えば1日目によく見た工事予定表示「5月22日8:30〜17:00 熊野尾鷲道路通行止め」いつのことやら、どこのことやらとあまり気にもとめてなかった。その工事により通行止めの道路の入口に来て、「えー!今日じゃん!時間は?今8:40。通行止め開始後じゃん!」仕方なし他の車と同じ様に旧道の国道42号線へ流れのままに。昔、42号線を通った経験を思い出す。たしか峠越えの山深い道。前に大型車が居るとノロノロ走行になってしまう。えーい。引き返して昨日走った国道311号を走ろうとUターン。どうせひと区間だけだろうと国道311号を走り次のインターを目指した。ちょうど前を走る車もそういう感じで走ってる。ナンバーを見ると地元の車らしい。追いつけないくらい早い。帰りは素直に鳥羽まで最短コースを走ろうと思ったのにこれだよ。8:30より前にこのインターから入ればなぁ。コンビニでのんびりコーヒーを飲んだ事を悔やむ。

 

きのう走った国道311号

こういうときにちゃんと地図を見て行けばいいのに、停まらないだよねー。ほんと馬鹿。勘を頼りに走る癖があって直りません。目が直って地図も見れるようになったのに。前を走る車はきっと次のインターに向かっているに違いない。そう思い込んで国道311号走っています。きのう立ちごけした場所まで行きたくないなぁ。しばらく走ると次のインターの表示が見えてきた。あたったじゃん!と喜びも束の間、その熊野新鹿ICも閉鎖されていました。工事標識には「熊野尾鷲道路」とある。全線通行止めかぁ。そのインターを通り過ぎ細い県道に入ったが、この先国道42号の案内を見て車1台分しかない道幅の道路を進む。しかない。

 

県道737号

あとで地図で確認したらその県道、737号線というずいぶん数字の多い県道でした。新しいといえば新しい。しかし走っているとどんどん標高があがり景色は素晴らしいが、不安が増していく。本当に国道に出るのだろうか?なかなか素直に帰らしてはくれないなぁ。もっと紀伊半島を満喫していけばいいじゃんと山々に言われいるような気がした。ありがとう、でも今日は帰るよ。また来るから。八丁坂トンネルを抜けると急に道幅が広くなり、すぐに国道42号に出た。

 

再び国道42号

 

以下は予定だった行程です

2023年5月22日予定(2日目)

8:00出発→国道42号→潮岬→国道42号→和歌山FT13:40→南海フェリー→15:55徳島FT→国道55号→18:00海部郡(泊)
那智勝浦→潮岬:40km、潮岬→和歌山FT:170km、徳島FT→海部郡:83km

 

2023年5月23日予定(3日目)

8:00出発→国道55号→室戸岬→高知→国道56号→四万十→国道321号→足摺岬→国道321号→宿毛→国道56号→愛南町(泊)
海部郡→室戸岬:40km、室戸岬→足摺岬230km:、足摺岬→愛南町:70km

 

2023年5月24日予定(4日目)

8:00出発→国道56号→宇和島→国道378→八幡浜→国道378号→松山→国道196号→今治→20:00東予FT22:00→オレンジフェリー→翌日6:00大阪港→帰途へ
愛南町→宇和島:50km、宇和島→八幡浜:50km、八幡浜→今治:100km、今治→東予:30km